あきらめないで。銀座HALクリニックにご相談ください。

ヒシダブログ

2004年10月

04/10/07

自然の宝庫?

私の自宅は、国定公園丹沢山系を背にした住宅街の端に位置しています。
このため都会暮らしの長かった家族にとってとんでもないことに遭遇します。

最近よく耳にするツキノワグマの出没事件とか、我が家の屋根に孔雀がいたり、犬の散歩中に立派な角の生えた鹿と鉢合わせしたり、ご近所の奥様が夕方に雨戸を閉めていたら牙の生えた猪と眼が合ったとか、道路をトコトコと歩いている犬を車で追い越したら狸だったとか、猿が我が家の熟した枇杷とキイウィを根こそぎ食べていたり、予想もしない出来事が多いのです。北アルプスの常連を自認している私ですが、こんなに驚くような動物には遭遇したことがありません。

治療中このような体験談を患者さまにいたしますと、必ず『先生はどんな山奥に住んでいるの?』と尋ねられます。
つい小さな声で『住宅密集地区です。』とお答えしても本当に信じてもらえているかは怪しいものがあります。でも本当に山の中ではありません。本当ですよ。

北アルプスの渓より望む
北アルプスの渓より望む

04/10/07

ニキビ

シミの治療をしてもうまくいかなかった患者様の駆け込み寺になっていますが、ニキビについても同様に駆け込み寺になっています。いろいろな観点からの治療方法が行われていますが、これらの治療を受けられても治らずに悩んで来院されます。
今回は、ありふれた疾患ではありますが、奥の深いニキビについての話題です。

【ニキビの形態観察と複合治療】
ニキビ(尋常性ざ瘡)の発疹の形態は、①非炎症性丘疹(毛穴のつまり)から始まり、②炎症性丘疹(赤くなる)、③膿疱(膿をもつ)、④滲出性膿疱(表皮が破れて膿がでる)、⑤炎症性瘢痕(赤いしこり)、⑥色素沈着(シミ)、⑦ざ瘡瘢痕(凹凸)のように経過します。これらの経過は、患者様ご自身の顔でよく理解されています。
当院では、①〜⑥までをニキビと考え、⑦はニキビ痕なので切り離した治療を行っています。

これらが混在するため単一の治療方法ではなく、それぞれに対応した複合治療が必要です。別な表現をすれば、6種類のニキビがあるので6種類を治す『複合治療』が必要になります。医師の処方した塗り薬や内服薬をただ単に用いるのではなく、6種類のニキビの何番のニキビを目的にしているかを理解することが重要です。

治療を担当した医師自身も何番のニキビを目的にしているのかを認識していないことが、患者様を悩ましているとは気付いてはいないのではないでしょうか?

当院でおすすめしている『複合治療』は、2004年4月に学会発表した治療方法です。
いろいろな治療を試された患者様からは、『一晩で違いがわかりますね。』との評価をいただいています。

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